一博は、突然現れた、紗季の眩い裸体に一瞬目を奪われた・・・

しばらく、時間が止まったような静寂が過ぎた・・・


「うわ!なに!なんで!どうしたの!」

慌てて一博は湯船に飛び込んだ


「えー・・・私も・・・一緒に・・・入ろうって・・・思っただけ・・・」

紗季は湯船の一博をしっかりと見つめる

「で、でも、まずいんじゃない!」

一博は、裸の紗季に背を向ける


「なにが?・・・」

「だって、一応、俺だって男だよ

そんなに魅力的な紗季ちゃんが

目の前にいたら、理性なんてそんなに持たないよ

襲っちゃうかもよ」

「いいよ・・・別に・・・私は・・・」

「え!」

「むしろ・・・そうして欲しいくらい・・・」

「な、なんで?」

「それは・・・だって・・・好きな人に・・・

女として・・・見られたいもん・・・」

「す、好きな人?」

「うん・・・」


紗季に好きと言われて動揺しながらも

「だからって、いきなり一緒にお風呂なんて」

「嫌なの?・・・だめなの?・・・嫌いなの・・・」

「好きとか嫌いとかじゃなくて」

「じゃあ・・・なによ・・・」

「え?だから」

「だから?・・・」

「物事には順序があってさ」

「どんな?・・・」

「だから、お互いが好きって事を確認してさ」

「それで・・・」

「ちゃんと付き合ってからでも」


紗季はちょっと間を空けて口を開いた