紗季の激しいキスに一博は、逆に段々不安になって来た。

彼女は一体何を求めているのだろう?

そんな疑問符が、頭の中を駆け回る。


正直、こんなに激しい口づけは経験がなかったし

紗季の様な可愛くて綺麗で純情そうな女性が

こんなにも激しいキスをしてくるとは、想像もしていなかった。


こんなに魅力的な彼女とキスが出来て嬉しい反面

ちょっと悲しい思いに襲われていた。


まだ、彼女を完全に好きになっていないのに

キスなんかしてしまって良いのだろうか?


紗季は一体自分の事をどう思っているのだろう?

好きになってくれたのかな?


一博は、紗季と唇を合わせながら

そんな事を考えていた。


一博は、紗季の両肩に両手を当てて

ゆっくりと身体を引き離す。


「あ・・・」

行き場を無くした紗季の唇から吐息が漏れる


「どうしたの?・・・」

紗季が一博を悩ましく光悦に浸る

しっとりと艶やかな瞳で見つめる