一博の肩の広さが、回した腕から感じ取れる・・・。

肩の広さよりも、彼自身がもっと広く大きな存在に思えた・・・。


キスをしながら、鼻から息がこぼれ始めた・・・。

紗季が顔を左右に適度に動かしながら

一博の唇の隙間に、舌を入れた・・・。


一博は、突然の紗季からの舌の進入に戸惑いながらも

黙って紗季の望むがままに応じた。


互いの舌が絡み合う・・・。

歯が、歯茎がなめられ合う・・・。

紗季みたいなこんな可愛い女性とディープキスができるなんて

と感動感激しながら・・・。


今の二人は、完全に二人の世界に浸っていた・・・。

行き交う人々の目線など全く気にならなくなっていた・・・。


昼の太陽の日差しが二人をまぶしく照らす・・・。

モールの天井のガラス窓から、二人を祝福するかの様に・・・。


紗季は、一博が一博のことが心の底から

全て欲しくて堪らなくなっていた・・・。

舌、唇、身体、視線、彼自身、彼の愛情が・・・。


舌をからめるごとに、唇を合わせるごとに

紗季だけをいつまでも、永遠に愛して欲しくなっていた・・・。


だんだんその想いが込められたキスになり

唇を求めるのが、舌を求めるのが

物凄く激しいキスになって行く・・・。